【作業療法学科】 2年生が授業で高齢者体験をしました!
作業療法学科2年生が、老年期作業治療学の授業の一環として、高齢者疑似体験セットを身にまとい、校内の廊下・階段を往復しました。
高齢者の本当の大変さを理解するには不十分ではあると思いますが、少しでも高齢者の不自由さを体で感じてもらうための時間でした。
各グループに分かれ、装着はメンバー皆で手伝います。
肘や膝は、思うように曲がらないように肘あて、膝あてを装着。
からだには3㎏の重りをつけたベストを着用。すでに、かなりの重さです。
中央部しか見えない眼鏡を装着することで視界も狭くなりました。
片脚のみですが、1㎏の重りのついた靴も履いています。
この状態で歩くと、ぶつかったり階段を踏み外す可能性もあるので、安全のため装着者一人にサポーターが一人ずつ一緒について行動してもらいます。
階段を昇る時は、膝が曲がらず足元も見えづらいため、高齢者がいかに大変な思いをしているかを感じた瞬間でした。
階段を降りる時の方が怖かった、という意見が多いでした。
体験を通して感じることができた高齢者の身体的特徴や加齢変化などについて、さらに教科書や参考書で理解を深めています。
学生の感想(写真:左)
今回、高齢者特有の白内障による視野狭窄、筋力低下や関節の動きにくさについて体験しました。そこで、高齢者が日常生活を送る上で大変な場面がいくつもあることを知りました。例えば、膝や肘が曲がらない場合、思うように足を前に出せず、階段などの大きな段差だけでなく、小さな段差でもつまずいてしまいそうになりました。また、視野が狭い場合では、障害物があっても気が付かず、衝突してしまい、怪我をしてしまう可能性があることを体感しました。ここから、高齢者が生活上で困難さを感じていることを理解することで、今後、作業療法士として、どのように介入することが大切であるかを考える貴重な機会となりました。
高齢者疑似体験セットには、ベストや肘あて、膝あての他に、耳栓や手が腫れていて物が持ちづらいという想定ではめる手袋もあります。
重りをつけ体をおもくすることと、関節が曲がりづらいということでしか、体を動かすことの不自由感を体験することはできませんが、少しでも不自由さに対して感じた思いを、高齢者理解や今後の実習に役立ててほしいと思います。
そして、お知らせです!
道リハでは、12月10日(土)年内最後のオープンキャンパスが開催されます!
今年度の受験を考えている高校3年生も!(入試対策の説明会もありますよ)
将来の進路に向けて大事な冬をむかえた、高校2、1年生も!(本校では、作業療法学科、理学療法学科の両方の実習体験ができますよ)
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みなさんのご参加お待ちしております!
担当 泉でした。