作業療法学科 卒論発表会
- 2016/04/28
4月14日・15日の両日、作業療法学科年生の卒業論文発表会が行われました。
本校の卒業論文作成は、少し早いのですが3年生の冬にスタートし、4年生になったこの時期に発表しています。
臨床実習で経験したことを基に論文テーマを考え、様々な文献を読み、何度も教員の指導を受けながら作成した成果をいよいよ発表します。
卒論発表会は全37演題。どの発表も興味深いものばかりでしたよ。両日ともに3年生が参加して発表を聞きました。
「次は自分たちの番!」真剣に聞いていた3年生からも質問が出て活発な質疑応答になりました。
発表終了後は学生による優秀演題の投票が行われました。
学生投票の結果、最優秀発表賞1名、優秀発表賞2名が選ばれ、柿崎学科長より表彰状と記念品が贈呈され、教室は大きな拍手に包まれました。
受賞した学生に、喜びのコメントと感想をもらいました!
最優秀賞 山本さん『「もう学生と話したくない」~A氏の発言から見たOTRの役割~』
私のテーマは「自分から見た自分」と「他者から見た自分」について取り上げました。そのため、今回の論文では実習で苦労した事や自分の失敗を振り返る事が中心であったため、何度も実習中の行動を確認しながら進めていく事が大変でした。皆さんが興味を持って聞いてくれて嬉しかったです。卒業論文の経験を次回の実習に繋げていきたいと思います。
優秀賞 野中さん「半側空間無視に対するアプローチ方法について」
私は「皆に勉強になったと思ってもらえるような卒論を作ること」を考えて取り組みました。今回は実習中に体験した治療方法について焦点を当てました。卒業論文を作成する中で、論文のテーマや内容、他者に伝えることを意識して試行錯誤しましたが、このような賞を頂けて嬉しいです。今後に活かして頑張りたいと思います。
優秀賞 三原くん『「慢性期統合失調症者への退院支援」~対象者のデマンドを通して~』
私のテーマは「退院支援を進めていく上で、対象者の思いを伺うことの重要性、対象者の思いを伺うために、対象者が伝えやすい一つの手段としての質問紙法の有効性」について、実習を振り返りながらまとめました。その際に、様々な文献を読み、そこから得た知識を理解し、自分の考えとしてまとめることの大変さを学びました。この経験を今後に活かしていきたいと思います。
学生自身が実習での体験を基にテーマ定めて、臨床実習を振り返り、知識や理解を深めていく取り組みは、きっと最後の臨床実習に繋がるはずです
4年生の皆さん、本当にお疲れ様でした
【作業療法学科教員 和田でした】